二口女(ふたくちおんな)は後頭部に口がある女の妖怪。人前では決して食事をせず、誰も居ない隙を見て数人分の食事を平らげるという。
木魚達磨(もくぎょだるま)は、木魚と髭だるまを合体させたような妖怪。この妖怪に取り憑かれたら眠れなくなる、
表記・呼称 | 木魚達磨(もくぎょだるま) |
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簡易解説 | 木魚と髭だるまを合体させたような妖怪。この妖怪に取り憑かれたら眠れなくなる。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型 |
能力・特性 | 不眠を誘発する。 |
伝承地 | 不明 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | 『百器徒然袋』 |
登場創作物 | ぬらりひょんの孫 |
特に人に悪さをするという伝承はありません。しかし平成以降の解説では、「不眠の人には木魚達磨が憑いているかも」という解説がなされることがあり、一分一秒でも睡眠時間を確保したい忙しい現代人にとっては、ヒジョーに危険な存在かもしれません・・・。
名前の通り、木魚と髭を生やした達磨を融合させたような姿をしています。
木魚達磨は木魚に憑いた付喪神といわれています。「木魚」とは、経を読む時に叩く木製の道具で、禅寺の床の上に放置されたことで付喪神として姿を現したそうです。
木魚という仏具は、元々魚を模した形をしていました。魚は瞼(まぶた)がないことから、「昼も夜も寝ない生き物」と考えられていて、これを仏具にすることで、修行中の僧に精進を促す意味があったそうです。
そして中国禅僧の開祖である「達摩大師」が眠らずに九年間修行したことから、「達摩大師」と「木魚」という「不眠の象徴」のイメージを合わせて、「木魚達磨」と呼ばれるようになりました。
石燕は木魚達磨を払子守(ほっすもり)と同種の妖怪であると解説しています。払子守(ほっすもり)は鳥山石燕の『百器徒然袋』に登場する妖怪で、払子という仏具の一種が妖怪になったものと解説されています。