二口女(ふたくちおんな)は後頭部に口がある女の妖怪。人前では決して食事をせず、誰も居ない隙を見て数人分の食事を平らげるという。
加牟波理入道(がんばりにゅうどう)は、大晦日便所に出現する大入道の妖怪。催している最中に様々な悪戯をする。
表記・呼称 | 加牟波理入道(がんばりにゅうどう)、雪隠坊(せっちんぼう) |
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簡易解説 | 大晦日便所に出現する大入道の妖怪。催している最中に様々な悪戯をする。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型 |
能力・特性 | 空中浮遊、口から鳥を飛ばす、便秘を引き起こす |
伝承地 | 兵庫県、岡山県、和歌山県 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | 『今昔画図続百鬼』、『甲子夜話』 |
登場創作物 | ゲゲゲの鬼太郎5期第9話「ゆうれい電車 あの世行き」 |
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』では、足がなく霊のように宙に浮き、口から鳥を飛ばす入道の姿が描かれています。
便所という超プライベートな空間を覗く大変迷惑な妖怪です。催している最中に窓からのぞき込み、口から鳥を飛ばす・冷たい息をかける・のぞき込んだ顔に驚いている間にお尻を触る・酷い便秘を起こすetc…などの悪戯を仕掛けてきます。命に関わるような危険はありませんが、嫌過ぎますね…。
■対策
加牟波理入道の対策としては、大晦日の夜に便所にいって「ガンバリ入道ホトトギス」と唱えれば出なくなるそうです。ホトトギスというのは漢字で「郭公(かっこう)」という字を当てます。この発音が中国における便所の神である「郭登(かくとう)」と似ていることが由来だそうです。
兵庫県姫路地方では、この唱えを行うと人間の生首が落ちてきて、それを褄(つま)に包んで部屋に持っていき灯りにかざすと黄金になっていたという話もあります。