付喪神(つくもがみ)は、古い道具に宿るといわれる精霊。付喪神が宿った道具を捨てようとすると、恨みから悪戯をされる。
夜行さん(やぎょうさん)は、首切れ馬乗って道をうろつく妖怪。夜行日に現れ、外を出歩く者を馬の脚で蹴り飛ばして殺すという。
夜行さんのイメージ
表記・呼称 | 夜行さん(やぎょうさん) |
---|---|
簡易解説 | 首切れ馬乗って道をうろつく妖怪。夜行日に現れ、外を出歩く者を馬の脚で蹴り飛ばして殺すという。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型 |
能力・特性 | 蹴り飛ばし |
伝承地 | 徳島県三好市、高知県高岡郡、東京都八王子市 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | |
登場創作物 | ゲゲゲの鬼太郎 |
夜行日や大晦日、節分の日などに現れる、首切れ馬(首のない馬の妖怪)にのって道をうろつく妖怪です。夜行さんに出くわすと、馬の脚で蹴飛ばされ殺される※1といわれています。しかし夜行さんに出会った時は、頭に草鞋を乗せて、地面に伏せればやり過ごせるといわれています。
また徳島県三好市では、その日の食事の話をしていると、夜行さんが出てきて、毛の生えた手を差し出してくるという話が伝えられています。
「夜行」というのは、本来神祭りの時、神様が姿を現すことを指す言葉でした。そして「夜行日」というのは、節分や大晦日など、特別なお祭りに備え、身を清める日だったんです。しかしのちに夜行日に様々な妖怪が現れるようになったことで、忌み日として「百鬼夜行日」と呼ばれるようになり、夜行日の夜に外をうろつかないよう厳しく戒められるようになったのです。
髭を生やした鬼の姿として描かれることが多いです。夜行さんは首切れ馬に乗っていることが多いのですが、夜行さんと首切れ馬は必ずしもコンビで現れる妖怪ではありません。
首切れ馬単体でも、人に襲いかかって噛みつくとか、首を宙を飛び回るとか、色々と伝承があります。「首切り馬の上には神が乗っている」という伝承があり、夜行さんは特別な日に人間界に現れる「来訪神」の類であるという説もあります。