付喪神(つくもがみ)は、古い道具に宿るといわれる精霊。付喪神が宿った道具を捨てようとすると、恨みから悪戯をされる。
袖引き小僧(そでひきこぞう)は、夕暮れ時に道を歩いていると、突然袖を引いてくるという妖怪。特に害はない。
袖引き小僧のイメージ
表記・呼称 | 袖引き小僧(そでひきこぞう) |
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簡易解説 | 夕暮れ時に道を歩いていると、突然袖を引いてくるという妖怪。特に害はない。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型 |
能力・特性 | 袖引き |
伝承地 | 埼玉県 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | 『川越地方郷土研究』第1巻第4冊、『埼玉県伝説集成』下巻 |
登場創作物 | 妖怪百姫たん! |
「袖引き小僧」は埼玉県に伝わる妖怪で、夕暮れ時(※1)に道を歩いていると、突然袖を引いて足止めをしてくるといわれています。振り向いたら誰もおらず、歩き続けたらまた袖を引くそうです。少々迷惑ですが、特にそれ以上危害を加えるということはないようです。
※1…昔から、夕暮れ時というのは、異界の魔物に逢う、もしくは大きな災禍に巻き込まれると信じられていました。その為、逢魔時(おうまがとき)とも呼ばれていたのです。
袖を引くだけで、姿は見せないので、どのような容姿をしているのかは不明です。創作では、名前そのままに小僧の姿で描かれることが多いです。鳥取県境港市の「水木しげるロード」には袖引き小僧のブロンズ像もあり、ふくら顔で玉葱頭、なぜか裸で、やんちゃそうな男の子の姿をしています。
元落武者の霊が通行人に助けを求めて袖を引いているとも、両親を盗賊と誤って殺してしまった子供の霊が袖引き小僧となったともいわれています。