付喪神(つくもがみ)は、古い道具に宿るといわれる精霊。付喪神が宿った道具を捨てようとすると、恨みから悪戯をされる。
バタバタは、夜中に畳を叩くような怪音を立てる妖怪。狸の仕業ともポルターガイスト現象ともいわれる。
バタバタのイメージ
表記・呼称 | バタバタ、畳叩き(たたみたたき) |
---|---|
簡易解説 | 夜中に畳を叩くような怪音を立てる妖怪。狸の仕業ともポルターガイスト現象ともいわれる。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 諸説あり |
能力・特性 | 怪音 |
伝承地 | 和歌山県、山口県、広島県、高知県 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | 『紀伊続風土記』、『岩邑怪談録』、『筆のすさび』 |
登場創作物 |
「バタバタ」は、和歌山県、山口県、広島県、高知県などに伝われ宇妖怪で、冬の夜明け頃になると屋根の上や庭先、村はずれなどで、杖で「バタバタ」と畳を叩くような怪音をたてるといわれています。姿を見せずに音だけを立て、うるさい以外は特に害はないようです。「畳叩き(たたみたたき)」とも呼ばれています。
バタバタによる怪音は、東から聞こえ始め西へ去っていくとも、北西の風が吹くところに出やすいともいわれています。
姿を見せないので明確な容姿は伝わっていません。水木しげるロードのブロンズ像の「畳叩き」は駄々をこねる子供のような姿をしています。
この現象は、触ると痣になるバタバタ石という石の仕業ともいわれ、次のような話が伝えられています。
ある人が、小人がバタバタ石を叩いて音を出しているのを目撃し、捕まえようとしたら小人は石の中に隠れてしまいました。仕方ないのでその石を持ち帰ったところ、顔に大きな痣ができてしまい、慌ててその石を元の場所に戻したら痣は消えたとといいます。
また、ある者が音の正体を突き止めようと音源の方に近づいていったが、近づくごとに遠ざかってしまい、いつまでたっても近づけなかったという話も残っています。その他、屋敷に棲む狸の仕業という説や、ポルターガイスト現象だという説もあります。