川天狗(かわてんぐ)は、天狗に嫁入りした女の妖怪。天気の悪い日に現れ、幻聴や幻覚で人をたぶらかすという。
小豆洗い(あずきあらい)は、水辺で小豆を洗う妖怪。ショキショキという音で人を誘導し、崖や川に落とす。
表記・呼称 | 小豆洗い(あずきあらい) |
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簡易解説 | 水辺で小豆を洗う妖怪。ショキショキという音で人を誘導し、崖や川に落とす。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型 |
能力・特性 | 小豆洗い、小豆とぎ、小豆アゲ、小豆ごしゃごしゃ、小豆そぎ、小豆こし、小豆さらさら、小豆ヤロ |
伝承地 | 全国 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | 『絵本百物語』 |
登場創作物 | ゲゲゲの鬼太郎、ゲゲゲの女房、妖怪大戦争(2005年度版)、忍者戦隊カクレンジャー、地獄先生ぬ〜べ〜 |
「小豆洗い」は、川など水辺で「ショキショキ」と音をたて小豆を洗う妖怪です。全国各地に伝わる妖怪なので、十把一絡げに説明できませんが、基本的には恐い妖怪といっていいと思います。
小豆の音で人を誘い出し溝や崖に落としてしまう…とか、「小豆とごうか人取って食おうか」などと歌いながら小豆を洗い人の気をそらし川縁に誘導し落とす・・・などの伝承が有名です。
音だけ立てて姿を見せない妖怪といわれたり、老婆の姿をしているといわれたり伝承によって様々です。老婆の姿をしている場合は、「小豆洗い婆」「小豆とぎ婆」などとも呼ばれます。
小豆洗いの正体説として各地で目立つのは、狐や狸、鼬、カワウソといった動物が化けたものとする説です。
また小豆というのは赤くて艶のある美しい見た目から、古来より神聖な食べ物とされ、神の祭りなど特別な日に食べられていました。
そんな神聖な小豆を洗うのは神の使いの役割であり、神への信仰が薄らいだ為に妖怪になった、という説もあります。