川天狗(かわてんぐ)は、天狗に嫁入りした女の妖怪。天気の悪い日に現れ、幻聴や幻覚で人をたぶらかすという。
橋姫(はしひめ)は、橋の上に出現するといわれる嫉妬深い妖怪。結婚した夫婦を見ると妨害し悪さをするという。
表記・呼称 | 橋姫(はしひめ) |
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簡易解説 | 橋の上に出現するといわれる嫉妬深い妖怪。結婚した夫婦を見ると妨害し悪さをするという。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型 |
能力・特性 | 守護神、嫉妬 |
伝承地 | 京都 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | 『狂歌百物語』、『平家物語』 |
登場創作物 | 東方Project、妖怪百姫たん! |
「橋姫」は、橋の上に出現する、伝承によって神とも妖怪ともいわれる存在です。
川にかかっている橋というのは、古くから現世と異界を隔てる境界と考えられてきました。日本には古来より、橋に守護神を祀る風習がありますが、これは妖怪が境界を越えて人間の世界に入ってこないようにする為です。
そして橋姫もそんな守護神の1人です。、宇治川の橋のように、古くからある大きな橋では、外敵の侵入を防ぐ為に橋姫が祀られています。
そんな人間を守ってくれる尊い「女神」としての顔を持つ一方で、嫉妬深い「妖怪」としての顔もよく知られ、
などといわれています。
他にもこのような話があります。
橋姫は遠くの沼や川にかかる橋の神と姉妹関係にあったので、よく橋を通る旅人に手紙をことづけたそうです。旅人が手紙の中身が気になって途中で見てみると「この男を殺しなさい」と書かれていたそうです。身の毛もよだつ話ですが、旅人は手紙を「殺してはならない」と書き換えて渡したところ助かったといわれています。
京都府宇治川の近くに、ある夫婦が住んでいました。夫は竜宮に宝があるからと取りに行きましたが、帰ってこず妻は悲しみにくれました。妻は橋の近くで亡くなって妖怪となったといいます。その他、夫の浮気に絶望し、宇治川に身を投げ妖怪になったという説もあります。