二口女(ふたくちおんな)は後頭部に口がある女の妖怪。人前では決して食事をせず、誰も居ない隙を見て数人分の食事を平らげるという。
古庫裏婆(こくりばば)は、山寺の台所に住着いたといわれる妖怪。お布施の米や銭を盗んだり、墓の死体の皮を剥いで食べたりする。
表記・呼称 | 古庫裏婆(こくりばば) |
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簡易解説 | 山寺の台所に住着いたといわれる妖怪。お布施の米や銭を盗んだり、墓の死体の皮を剥いで食べたりする。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型 |
能力・特性 | |
伝承地 | 山形県 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | 『今昔百鬼拾遺』、山田野理夫著『東北怪談の旅』、山田野理夫『おばけ文庫 ぬらり ひょん』 |
登場創作物 |
鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『今昔百鬼拾遺』では、糸をよる作業をする老婆の姿として描かれています。
七代前の和尚の妻の霊が成仏できずに妖怪になったといわれています。
古庫裏婆は非常に危険な妖怪です。山寺の台所に棲み憑き、お布施の米や銭を盗んだり、墓地の死体の皮を剥いで食べたりするといわれています。
古庫裏婆(こくりばば)の「こくり」というのは、鬼など恐ろしいものの例えとして用いられる「むくりこくり」から来ているのではないかといわれています。