木霊(こだま)は、100年以上の年輪を重ねた樹木に宿る精霊。切ったり焼いたりすれば不幸が降りかかるが、供物を捧げるなどすれば恩恵を与える。
子泣き爺(こなきじじい)は、老人の姿なのに、夜道で赤ん坊の声をあげる妖怪。声を聞き気にかけた通行人に危害を加える。
子泣き爺のイメージ
表記・呼称 | 子泣き爺、児泣き爺、児啼爺(こなきじじい)、ごぎゃ泣き(ごぎゃなき) |
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簡易解説 | 老人の姿なのに、夜道で赤ん坊の声をあげる妖怪。声を聞き気にかけた通行人に危害を加える。 |
危険度 | ★★★★★★★★★★ |
容姿 | 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型 |
能力・特性 | 赤子の声真似、赤子に化ける、重くなる |
伝承地 | 徳島県 |
出現場所 | 山 水 里 屋敷 |
記録資料 | 妖怪談義(柳田國男) |
登場創作物 | ゲゲゲの鬼太郎、忍者戦隊カクレンジャー、手裏剣戦隊ニンニンジャー、地獄先生ぬ〜べ〜 |
老人の姿で、赤ん坊の産声をあげて人の気を引こうとする妖怪です。山中で赤ん坊そのものに化けることもあり、通りがかった人が可哀そうに思い抱き上げると、石のように重くなり、しがみついて離れなくなるのです。ついには押しつぶして殺してしまうといわれています。
これは産女の伝承に似ていますが、産女は命まではとらないし、むしろ大力や財宝を授けたりと恩恵ある神様的な面もあるので、子泣き爺のがはるかに悪質と思われます。
一方で、ゲゲゲの鬼太郎のような人気妖怪作品に、味方サイドとしてレギュラー出演していることもあり、一般にあまり悪い妖怪としては認知されていないのが面白いですね。
子泣き爺は、「児泣き爺」「児啼爺」とも表記し、ゴギャー、ゴギャーと泣くことから「ごぎゃ泣き」とも呼ばれています。