竹原春泉画『絵本百物語』より二口女の基本情報表記・呼称二口女(ふたくちおんな)簡易解説後頭部に口がある女の妖怪。人前では決して食事をせず、誰も居ない隙を見て数人分の食事を平らげるという。危険度★★★★★★★★★★容姿人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型能力・特性後頭部の口で食事ができる...
妖怪というのは山や海、川など自然の中で出現するというイメージが強いと思います。人知を越えた現象が多い自然というのは、畏怖や信仰を集めやすいので、必然的に妖怪は多くなります。
しかし人が住む屋敷や、使う道具にも妖怪は潜んでいます。昔から、家が新しく建てられると、そこには新しい霊が宿ると信じられてきました。そして建物が古くなるほど霊は大きくなり、人前に現れ、危害を加えたり、あるいは恩恵をもたらすこともあるのです。
旧家に出る「座敷童」、風呂場に出る「垢なめ」、古着に憑く「小袖の手」などまた猫や鼠なども屋敷に出る動物タイプの妖怪とされていました。また古い道具には付喪神という精霊が宿り、捨てたり放置したりすると悪戯をされるともいわれています。