妖怪「瀬戸大将」の伝承・正体|瀬戸物の付喪神!
瀬戸大将(せとだいしょう)は壊れた瀬戸物がより集まって生まれた妖怪。甲冑をまとったような格好をしている。

妖怪「瀬戸大将」の伝承・正体|瀬戸物の付喪神!


妖怪「瀬戸大将」の伝承・正体|瀬戸物の付喪神!
鳥山石燕『百器徒然袋』より「瀬戸大将」

 

 

瀬戸大将の基本情報

表記・呼称 瀬戸大将(せとだいしょう)
簡易解説 壊れた瀬戸物がより集まって生まれた妖怪。甲冑をまとったような格好をしている。
危険度 不明
容姿 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型
能力・特性 不明
伝承地 不明
出現場所 不明
記録資料 『百器徒然袋』
登場創作物 ゲゲゲの鬼太郎4期第101話「言霊使いの罠」

 

瀬戸大将の伝承

瀬戸大将は壊れた瀬戸物がより集まって生まれた妖怪です。いわば瀬戸物の付喪神です。顔は徳利で、背に燗鍋、鎧に皿やどんぶり、足がしゃもじといった格好として描かれており、全て瀬戸物の寄せ集めで作られた甲冑になっています。

 

『百器徒然袋』に登場する妖怪は、石燕による創作が多く、何か伝承が存在するわけでもないようです。その為具体的にどのような怪異を起こすのか、危険性はどの程度なのかも不明です。

 

唯一の情報源である石燕の解説文には以下のように記されています。

 

「曹孟徳にからつやきのからきめ見せし燗鍋(かんなべ)の寿亭侯にや蜀江のにしき手を着たり」

 

どうやら『三国志』に登場する曹操と関羽の逸話をイメージして、瀬戸物と唐津物が合戦を表現したのが、瀬戸大将なようですね。