妖怪・二口女の正体とは?

妖怪・二口女の正体とは?
竹原春泉画『絵本百物語』より

 

<妖怪ステータス>

表記・呼称 二口女(ふたくちおんな)
簡易解説 後頭部に口がある女の妖怪。人前では決して食事をせず、誰も居ない隙を見て数人分の食事を平らげるという。
危険度 ★★★★★★★★★★
容姿 人間型 動物型 植物型 器物型 建造物型 自然物型
能力・特性 後頭部の口で食事ができる,髪を蛇のように操る
伝承地 下総国(現・千葉県)
出現場所 山 水 里 屋敷
記録資料 絵本百物語
登場創作物 ゲゲゲの鬼太郎6期3話、京極夏彦『二口女』、陰陽師 平安物語 第二話

 

二口女の詳細

 

 

容姿

竹原春泉画『絵本百物語』では、後頭部に口があり、長い髪を蛇のように操りながら後ろの口に食事を運ぶ着物の女の姿が描かれています。

 

正体・生まれ

「絵本百物語」では二口女の正体について次ぎのように解説しています。

 

現在の千葉県にあたる下総国にある後妻がいました。その後妻は自分の子供だけを愛し、先妻の子供の世話をろくにしませんでした。食事すら与えないので、とうとう子供は飢えて死んでしまいます。
ある日夫が薪を割っていたら振り上げた斧が誤って妻の後頭部に当たり大きな切り傷ができました。その傷はいつまで経ってもよくならず、やがて唇の形になり、歯が生え、舌が出来、酷く傷むようになります。
しかし食べ物を入れると痛みが和らぐため、毎日ご飯をあげるようになりました。そしてその口からは「自分の意地悪から先妻の子を殺してしまった。間違っていた。」という声が聞こえてきたそうです。

 

ようするに先妻の子供を虐めて餓死させてしまった女が、道を外れた行いに対する因果で妖怪となってしまったのですね。同書では二口女という妖怪を通して人道を解いているともいわれています。

 

また他の民話に「食わず女房」というものがありますが、この中では二口女の正体は山姥や蜘蛛など妖怪が化けたものと紹介されています。

 

危険性

人の食事を盗み食いするということ以上に、特に人に危害を加えるという記録もないので、危険性は低い妖怪といえます。迷惑な妖怪ではありますが…。

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